以前施工させて頂いたぶどうの雨避け棚です。

お施主様からご連絡を頂き、現地調査後、お見積提出をしたところ、どうしてもご予算が見積り金額の半分くらいしかないとおっしゃられ、材料だけ入れて自分で施工しようか、諦めようか、でも必要だし、、とお互い頭を悩ませた案件でした。

通常であれば材料のみ販売するか、施工はお断りする案件なのですが、弊社からとても近い現場で、なおかつお施主様がその後の展開も大変熱く計画されているということもあり、施工部隊と相談し、当社の施工が空いたときに、合間で工事させて頂けるなら施工させて頂くという条件で両者折り合いがつき、ご予算に合わせて受注させて頂きました。

当社は値段ではなく品質と絆で勝負する方針なので、普段はあまり値引きをしないのですが、どうしても急遽施工が空いてしまったり、職人を遊ばせてしまうこともよくあります。

そういったタイミングで施工させて頂けるなら、多少納期に融通がきく現場でお互いのニーズがマッチすれば、両者ウィンウィンで良い交渉になったのではないのでしょうか。

信念をもって業務に取り組むことは非常に大切ですが、時には自分たちの都合や思いを一方的にぶつけるだけでなく、相手の状況や思いを理解し、お互いが歩み寄ってお互いが納得する結果を模索する努力も必要だと思います。

商品や金額、納期、仕様だけでなく、その時の状況、気持ち、都合、様々なものをすり合わせ、相手にとって本当に良いと思うことを提案する。

この精神が、当社が大切にする、機械やAIではできない仕事、
「人の手と心で創る」ことに繋がっていくと私は思っています(*^o^)／